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研究内容

加圧水型軽水炉構造材料の環境助長割れメカニズム解明の研究

加圧水型軽水炉(PWR:Pressurized Water Reactor)一次冷却系耐圧バンダリー用材料の応力腐食割れ(SCC:Stress Corrosion Cracking)等環境助長割れメカニズムの解明と対策確立に資するため、国内電力会社との共同研究により、単純化された実験室での試験結果と、実機におけるき裂発生・進展挙動との比較、ならびに最新分析機器を用いたナノメータレベルでの材料、応力評価を行っています。

現行発電用原子力機器構造部材の信頼性,経済性向上に関する研究

現原子力発電設備の主力である沸騰水型及び加圧水型軽水炉を対象に、プラントの安全余裕と経済性向上にかかわる構造材料長期信頼性の向上を目指し、それらを支える構造材料研究を学内諸部門、国内外の専門家と研究機関などとのネットワークを生かした協力・共同活動を推進している。具体的には、学内におけるナノテクノロジー研究、革新的計測技術開発の最新の成果を既存R&D 基盤に融合させることを軸とし、ナノメータレベルでの結晶構造解析や極微小領域の応力計測等を駆使して材料損傷の複雑なメカニズムを解明し、さらにそれらの知見を革新的高信頼性材料の開発に向ける活動を行っています。

耐応力腐食割れ性に優れた構造材料の開発に関する研究

応力腐食割れの本質的メカニズム解明の先導的研究成果ならびに材料科学の原理原則に基づき、環境助長割れに対してより抵抗性が高い現行規格内改良材の開発や耐高温割れ性に優れた溶接材料の開発を推進中です。

耐高温割れ性に優れた溶接材料の開発に関する研究

高温割れの心配のないNi基合金溶接材料の開発を目指して、各種Ni基合金試作材の溶接高温割れ感受性に及ぼす、基本性状、冶金因子の影響評価を行っています。